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解離性障害(ヒステリー)の原因、症状と治療・予防

解離性障害(ヒステリー)ってどんな病気?

  • 心的外傷への自己防衛として、自己同一性を失う神経症の一種です。自分が誰か理解不能になったり、複数の自己を持ったりする病気です。
    女性に特有の疾患との誤解から子宮に原因があると誤って信じられていた頃と異なり、現在ではヒステリーではなく、解離性障害と身体表現性障害に分類されます。

解離性障害(ヒステリー)の症状は?

  • 解離性健忘
    強いストレスのために、通常の物忘れよりも広範囲に自らの記憶の想起が不可能になった状態。
  • 解離性遁走
    突然、家庭や職場などの日常的な場所を離れて放浪し、本人にその間の記憶がない症状。
  • 解離性同一障害
    一般に多重人格と呼ばれる症状。明確に区別できる複数の人格が同一人に存在し、それらの複数の人格が本人の行動を統制する。
  • 離人症性障害
    自分の精神過程または身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じる持続的または反復的な体験をするような症状。
  • 解離性昏迷
    随意運動、発語、光・音・接触への正常反応は、減弱または消失する。筋緊張は正常で、静止姿勢・呼吸機能は保持されている状態。
  • トランス
    人格同一性の感覚が消失する、身辺状況の認識・関心が狭小化するなど、意識状態が一過性に変化する。
  • 憑依(ひょうい)障害
    霊・神など他者に取り付かれていると確信する症状。
  • 解離性運動障害
    通常は随意的統制化にある運動能力が失われる、または、運動失調を示し協調運動が障害されたり、介助なしで起立したり出来ない症状。
  • 解離性知覚麻痺・知覚脱失
    皮膚感覚、視覚、聴覚、嗅覚が部分的に麻痺したり、完全に脱失する。
  • 解離性転換障害
    突然昏睡状態に陥り、意識を失う。身体症状としては身体が思うように動かせなくなる、声が出なくなる、眼が見えなくなるなどがある。 精神症状としては体と心が分離したかのような状態になり、一定の時間に自分がとった行動の記憶がなくなる。
  • ガンザー症候群
    曖昧な受け答えや、前後の文脈と関係のない的外れな話をしたりする。

解離性障害(ヒステリー)の治療は?

  • 基本的には精神分析的精神療法を主体に、抗不安薬や抗うつ薬などによって治療を行います。
    抗精神病薬が対症療法には使用されることが多いです。実績のある専門医に相談し、治療を進めることが重要です。

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